夏至から数えて11日目を「半夏生」といい、奈良盆地では小麦の収穫が終わり、田植えも一段落するので、つぶし小麦を入れた餅を搗いて、骨休めをします。…
古代、山野に自生するくずから採っていたのが始まりといいます。長い伝統に培われた吉野葛の品質のよさは有名で、「吉野煮」、「吉野仕立て」、「吉野打ち…
こんにゃく芋は昔は大和高原や東部南部の山間地で自生していた。戦前には栽培も盛んで、養蚕に次ぐ販売高を誇る村も多く見られた。今も鳥獣被害に遭いにく…
奈良の雑煮は、一風変わっていて雑煮の餅を砂糖入りのきな粉につけて「あべかわ餅」のようにして食べる。椀の中では、人の頭になるように頭芋(ヤツガシラ…
大和の茶がゆは、さらっと炊きあげ、ねばりのないのが特徴です。さつま芋やかき餅など季節の食材を加えたり、暑い夏は、冷たく冷やしたりと、季節の味の変…
大和の年中行事を見ると季節ごとのご馳走の膳に「白和え」が登場する。春には山菜入り、夏にはきゅうりなど夏野菜、秋には柿やキノコ、冬はキクナやホウレ…
奈良県(平成16年)での梅の産出額は約8億円で、生産量・栽培面積とも和歌山県・群馬県に次ぐ第3位と、意外にも奈良は梅の主産地である。賀名生、月ヶ…
奈良の山間部には昔から猪や鹿、熊など野生動物がたくさんおり、雑木の実などを食して人間と共存してきた。奈良には海が無く動物性タンパク源の乏しかった…
今から千三百年の昔、孝徳天皇の時代に遣唐使が中国より牛乳を伝えたと言われています。その後、飛鳥の僧侶達が栄養補給の為に、この牛乳で鶏肉を煮て食べ…
冬の香住のカニはズワイガニの雄、通称『松葉ガニ』と呼ばれているもの。日本海沖で底引き網を使い捕獲された新鮮なカニは、煮るも良し、焼くも良し、生で…
日本海の深海で漁獲されるゲンゲの一種、タナカゲンゲを用いた鍋料理。…
兵庫県には鮮魚の宝庫で、淡路島、家島諸島を含む播磨灘と日本海山陰地方を有し寒暖の差が激しく、魚介類の種類も様々なものがあります。播磨灘で獲れるア…
仙石氏が信州上田から出石への国替えの際、そば職人を連れて来たのが始まりと言われています。透き通るような白さを持つ出石焼の小皿に少量ずつ盛って出さ…
丹波地方では、良質な黒豆を栽培しており、その粒の大きさ、つやは右にでるものがなしといわれるほどです。また、煮上がりの味のよさは抜群、いくら煮ても…
タイといえば明石ダイと言われるほど有名な明石ダイは、昔から活きのよさとおいしさで定評があります。その秘密は豊富なエサ。明石海峡はイカナゴやエビ、…
いのししの肉を使った鍋料理で、各家庭によって味付けは異なるが、多くは味噌味で食します。別名「牡丹鍋」とも呼びます。…
脂の少ない赤身の肉質は、ほとんどくせがなく、刺身醤油に「おろし生姜」と「キザミ葱」の薬味を入れて召し上がっていただきます。お肉は大変柔らかく、脂…
サメのたれとは、サメの干物のことで身は白く柔らか、弾力があって、味は淡泊でふぐやカワハギににています。伊勢の家庭では日常からご飯や弁当のおかず、…
サバに人参、椎茸、こんにゃくを細かく刻み、ご飯と一緒に混ぜ合わせ、炊き上げた料理です。長島町は釣り場としても有名な漁村の一つで、炊き込みご飯は具…
三重県桑名は木曽川、長良川、町屋川など大きな河川が伊勢湾に流れ込む河口に位置しており、海水と淡水が交じり合うため、貝類の棲息に最適で、肉が厚く、…
東紀州(紀北町海山区)地域で昔から作られている、八つ頭の茎の漬物です。代表的な食べ方は、細かく切ったくき漬けと薄く削ぎ切りした生節にしょうが醤油…
からすみは、ぼらの卵巣を塩漬けし、天日で干したもの。東紀州地域はからすみの産地。毎年10月~11月にはからすみ干しの作業が最盛期を迎えます。…
キジ肉の味は淡白で、鶏肉と栄養価を比較しても、蛋白質が多く脂肪分が少なく、カロリーも半分ほどです。またミネラル(特にリン・カリウム)・アミノ酸を…
かいずは黒鯛の幼魚名。新鮮なかいずを背開きにしてたまり醤油にくぐらせて天日に干します。 10月から11月にかけて鳥羽地方で盛んに作られ、身から…
漁師さんが大敷き(定置網)漁の後、獲れた魚で作った味噌汁。サバ、イカ、ソウダガツオ、アジなどが入り美味しい。めでたい時などには伊勢海老も入れます…
伊勢たくあんを漬けるのは、太くて円柱状部分が長く、皮が厚く、きめの細かい首の白い品種である御薗大根を使用します。明治の終わり頃個人用から商売用に…
伊勢志摩といえば伊勢海老です。伊勢海老料理は姿盛りや塩焼き,ボイル,釜飯,唐揚げなど多様な料理で伊勢海老の味を堪能します。…
太平洋の荒波にもまれ育った国崎地区のアワビは、身がしまり伊勢神宮にも奉納される高級品です。そのアワビを使った「あわびめし」は、タコメシとほぼ同じ…
あらめは昆布の仲間で、季節の魚(いわし、さんま、太刀魚)をあらめで巻き、醤油味で煮たもの。 答志、菅島、神島などが本場。多度地方でも、昆布巻き…
活きた伊勢海老をはじめ、地元でとれる新鮮な魚介類を生きたまま炭火で焼いて食べる豪快な海のバーベキュー。香ばしい磯のかおりが、食欲をそそります。…
アマゴは古くから津市の清流に住み、“川魚の女王”といわれています。魚の姿、美しさは自然の環境の影響を受けるため美杉のアマゴは全国でも稀との風評が…
昔から漁師が漁の合間に手軽に食べた材料で、しょうが醤油につけこんだカツオやマグロの切身をご飯の上にのせ、熱々のお茶をかけて食べます。生臭さがなく…
南伊豆の松崎にある、弁天島から名をとた味噌風味のこの鍋は、伊勢海老、サザエ、ワタリガニ、トコブシなど、近海の幸が圧倒されるほど盛り込まれています…
魚のすり身を色々な野菜と混ぜ合わせて油で揚げた魚のハンバーグ。“なんか”という名前は材料にどんな魚や野菜を使っても良いため、家になにか(なんか)…
東海道の丸子の宿付近の良質の自然薯をすりおろして作られるとろろ汁には、歴史の足跡が数多く残されています。江戸初期に「梅若菜丸子の宿のとろろ汁」と…
田子地区の名物(田舎寿司)・田子寿司、これはしいたけとかんぴょうをネタに山みょうがの葉っぱで上下から押さえた、押し寿司で、田舎らしい味わいです。…
意外と知られていない浜松の名物が「スッポン」。なんと全国の7割を生産しています。生血から始まるフルコースを食せば、パワー全開まちがいなしです。…
塩漬けしたしそをおにぎりに巻くだけの簡単なおにぎりですが、香りと味がたのしめるおにぎりです。…
桜えびはヒカリエビとも呼ばれる体長3~4cmの小さなえびです。甲殻が桜の花のようにピンク色をしているので、桜えびと呼ばれています。集中して生息し…
細長く切ったこんにゃくを、甘辛く炒めておきます。水につけておいた大豆を、さっとゆがきますが、柔らかくなるまでゆでてはだめです。大豆をすり鉢でつぶ…
ウルメイワシ科の魚で、吉備奈仔と書きます。鹿児島で大いに珍重されているこの魚が、今では静岡県松崎名物としてされています。 岩部と石部の海で例年…
郷土料理のひとつ、ガワ料理は鮮度のいい魚をたたいて水に入れ、漬物・しそ・梅干し・生姜・野菜などの具を入れた後、味噌を溶き、氷を入れてら出来上がり…
昭和28年、まだ人力車が「浜松駅」にあった頃、汽車に乗って「新居駅」から「浜松駅」まで運ばれて来た浜名湖産まれのウナギは、天然物として浜松庶民の…
浜名湖周辺の家庭では、鰻を蒲焼にすることは勿論、白焼きを小売店で購入して煮ることが多いです。 お祭りの時など、鍋でお客様に大量に振舞うためでしょ…
イルカの調理は、主にイルカの味噌煮です。イルカの肉を一口大に切り脂身を先に炒めます。ゴボウを加えてさらに炒め、酒、しょう油、砂糖、味噌で味付けま…
10月の終わりに仏様に備えるぼたもちを「いのこのぼたもち」といいます。別名いのこもちとも呼びます。大きさは人の顔ほどあるといいます。収穫期に体力…
・野沢菜漬けの本場・野沢温泉村では、自家製が定番! そのため家庭によってレシピは様々! ・野沢菜漬けには、数日漬け込んだ「浅漬け」と、約2カ月…
長野県木曽地方で作られている漬物で、塩をまったく使わず、乳酸発酵を利用してかぶ菜を漬けたものです。適当な長さに切り、削り節と醤油をかけて食べるほ…
長野県で作られるそばを総称していいます。信州の高原の寒冷な気候と土壌が、良質のそば栽培に適していて、戸隠、乗鞍などの名産地を育てています。霧下そ…
戦国時代から伝わる押しずしで、かつて信越国境の富倉地区の人々が川中島と春日山を往復する上杉謙信に送ったといわれています。謙信は戦時にこれを携帯し…

7,349 件中 3,071~3,120件 を表示

ページの先頭