カニやエビとムール貝などの貝を煮込んだ郷土料理。 これは19世紀のサンフランシスコで、イタリア人の漁師の間で作られた伝統的なシーフードシチ…
ワカメの苅り採ったあとの根元の部分をメカブといい、メカブ漬けは気仙沼地方で昔から親しまれてきた早春の味です。メカブのひらひらの部分を一口大にそぎ…
ほやは、関東以南の方は本当になじみのないものです。ほやは鮮度が問題で、鮮度低下が早いので、すぐに蒸したりして、加工します。本当にとれたてのほやは…
南方に生まれ、六月から七月、黒潮に乗り三陸沿岸に姿を見せるマンボウは、気仙沼地方で夏の定置網に掛かることがあります。このマンボウを浜の人は珍重し…
九月から十月、三陸沖は脂ののった秋刀魚の盛漁期となり、家庭でもサンマ料理が食卓を賑わします。鮮度の高いものは、刺身やぬた等にしますが、一般的には…
ホヤをだしと具に使った極めて珍しい雑煮。主に正月、石巻・志津川地方でつくられますが、具の豪華さ、引き菜はじめその共通な材料、醤油の味付けは仙台雑…
色や形などから「海のパイナップル」とも呼ばれるホヤは、海底の岩礁に着生する三陸特有の原索動物。独特の香気と苦味は、一度食べたら忘れられない珍味で…
貝の王様と言われるホッキ貝。県内唯一の産地山元町では、旬になると町内の多くの家で伝統のホッキご飯を作ります。軟骨を取り除き線切りにしたホッキ貝に…
「ふすべる」とは、「ふしべる」がなまった言葉といわれ、「こんがり焼く」という意味。昔から栗原地方で伝えられてきた「ふすべ餅」も、こんがりと焼いた…
小麦粉に水を加え,耳たぶ程度のかたさになるまでよく練り、適当な時間(季節により異なります)寝かせる。そして、その熟成した生地を、指で薄く延ばしな…
冬がおわって雪解けがすすみ、地面が顔を出すようになってくると、地面から顔を出してくるのが「ふきのとう」です。このふきのとうをこちらでは「ばっけ」…
長なす漬けは、宮城県仙台の漬物で、すんなりとした細長いなすを塩漬けや醤油漬けにしたものです。柔らかくて、上品な味わいで、温かいご飯はもちろんこと…
ドンコは、口が大きく姿はグロテスクな魚ですが、味は淡泊でうまみがあり、とくに冬の初めは脂がのっておいしく珍重されます。 ドンコは頭ごと内臓を取…
厳寒の頃、農家の開け放した長い廊下の天井などに、藁で凍り豆腐のように編んだ餅が吊り下げられます。寒さを逆に利用して作るこの凍み餅、乾くとそのまま…
仙台白菜は、日清戦争に出征した第二師団が中国から種子を持ち帰り、栽培したのが始まりです。以後松島湾内の島で採種が行われ、県内各地で栽培されるに至…
仙台雑煮は、地の利から海山の幸をふんだんに入れた豪華さで有名です。松島湾でとれるハゼの焼き干しでだしをとり、すまし汁に。これに大根、人参、ゴボウ…
セリには、田のあぜなどの生える田ゼリと水辺で長く伸びる水ゼリがあります。栽培物として、藩政の頃から極寒の「下余田のセリ」(名取市)が全国的に有名…
すいとんに似た郷土料理で、米の代わりの代用品として食べていた、古くから親しまれている家庭料理の一つです。小麦粉 に塩少々を加え、ぬるま湯で、耳…
ジュウネン(エゴマ)は現在では主に鶏のえさなどに用いられていますが、ゴマと同様、あえ衣などにも適しています。じゅうねん汁は仙北の小牛田地方で、冬…
仙台味噌に砂糖を加えて、甘辛くし、青しその葉で巻き、揚げ焼きにします。風味豊かで、食欲をそそり、お茶うけ、ご飯のおかず、お弁当の一品に重宝します…
端午の節句に白石地方で作る「ちまき」の一種で、武者人形の前に供え、子供の成長を祈り祝います。青笹に包むため10日位保存がきくことから、保存食とし…
サケは紅葉の頃ふるさとの川に帰ってきます。「秋味」とも呼ばれ、昔から北国の人々の生活と深く結びつき、食卓を賑わしてきました。サケを三枚におろし、…
栗原地方でたくさんとれるドジョウを使っての鍋料理。「ごろんべ」という名は、昔「ごろべえ」という人が好んで作ったのでこの名があるといいます。ドジョ…
かつて、牡鹿町(現石巻市)鮎川港は捕鯨基地として栄え、地域では数々のクジラ料理が食されてきました。  クジラの味噌焼きもその一つで、本場鮎川で…
宮城県には二十種以上の餅料理が伝わっていますが、からみ餅は、味の性質上、独立してではなく、餅御膳などの向付として用いられることが多いです。作り方…
ツーンとくる辛さが多くのファンを持つ、からし巻。1本ずつ丁寧に巻いたシソがおいしさの秘訣。…
松島(仙台)湾は、牡蠣の名産地で、広島のものと比べると小ぶりですが、味も滋養も濃く、本当の牡蠣の味は「ミルクの味」がして、「海のミルク」と言われ…
松島湾をはじめとする宮城県の養殖カキは、広島産とともに昔から全国に名高い。この新鮮なカキを使い、混ぜ御飯としたのが「かき飯」です。おとしガキに醤…
おぼろ豆腐は、おぼろ月夜のように霞み、ふんわりと浮いている豆腐の形容からきた名です。江戸末期、上方の僧の伝授とされる涌谷町独特のもの。おぼろ汁は…
だしをきかせた汁に、細かく切ったたっぷりの野菜と宮城県白石市の名産品の胃に優しいとされる白石うーめんを加え、片栗粉でとろみをつけた、あんかけ料理…
俗称「いのはな」は、コウタケ、シシタケ、ススタケとも呼ばれるナラの雑木林に群生するキノコです。色は黒っぽく、大きな針をもち、形もグロテスクですが…
米どころならではの素朴なふるさとの味。イナゴを沸騰した湯の中に入れ赤くなるまでゆでます。ゆでたイナゴは羽根と足をとり、よく水洗いをし、醤油、砂糖…
スルメとイカを細切りにし、醤油と日本酒とみりんなどで味付けをします。各家庭で主に晩秋から冬にかけて作られ、おつまみ、おかずとして親しまれています…
県北部の本吉・登米地方では、お盆の頃になると油麩が出回り、お煮しめ、うどんや、はっと汁の具、茄子炒め等いろいろな料理に利用されます。油麩は、直径…
白菜の古漬けとメヌケのあらを用いた濃厚で美味な粕汁。古くから、気仙沼地方の家ごとに秘伝ともいえる味で伝わっています。ぶつ切りにしたメヌケのあら煮…
西和賀地方の豪雪地帯ならではの郷土料理。 藁苞(わらづと)に、柔らかくゆでた大豆を詰め、雪を1メートルほど掘った中に3日ほど埋め込み、静かに納…
良質のそばが取れる岩手県北部で数多く伝わるそば料理の一つで、そばのだんごを野菜たっぷりの汁で煮込んだ、寒い冬に芯から体が温まる家庭料理です。…
鮭の身とはらこの醤油漬け。三陸沿岸では正月料理として欠かせない郷土料理です。鮭の身とはらこの色が秋の紅葉を思わせるのでこの名前がつけられました。…
神前に供える食べ物として南部地方(岩手県北地方や青森県南の三八地方)の農家で作られたのが、始まりと言われていま す。青大豆や黒豆等を使うことに…
きなこをたっぷり使ったおやつ。 もち米粉に水を加えてこね蒸し、砂糖ときなこを混ぜてよくこねて平らにのばし、細くきり、ひねって成形します。…
もろこし粉やきび粉等の団子を小豆汁に入れたものです。「へっちょこ」とは、煮えやすいように真ん中にくぼみをつけるのでへそに似ていることと、1年の農…
岩手県南では、年中行事や冠婚葬祭のもてなし料理として餅をつきます。食べ方は200種類もあるといわれていますが、なかでも特徴のあるのが、「ふすべも…
3月3日のおひなさまに供えるひな菓子。花まんじゅう、花だんごともいわれます。岩手県内の米作地帯で作られています。 うるち米粉ともち米粉の皮に食…
昔は「のっぺい(濃餅)汁」とも言われていました。あまりおいしいので8杯もお代わりをすることから「八杯豆腐」とも呼ばれています。寒い冬の夜の汁物と…
手づくりの焼き豆腐とわらび、ふき、にんじん、ごぼう、しいたけなどをじっくり煮込んだ煮しめです。 行事食には欠かせない一品で、その土地の山菜等が…
南部せんべいの起源は今から六百年以上も前、陸奥の国にお忍びで行幸した長慶天皇(1370~1383在位)に、そば粉を練ってごまをふりかけて丸く焼い…
小麦栽培地域では、かつては、小麦を収穫すると小麦のグルテンである生ふを作り、味噌漬にしたり、からし醤油で食べたり、煮しめにしたりして食べました。…
西和賀地方の雪国自慢の郷土料理で、体がよく温まる汁ものです。 煮干しのだし汁にさわもだし(きのこ)、わらび、高菜漬け、にんじん、油揚げの小さく…
「どんこ」は、脂肪分が多くなる冬が旬で、味噌味の汁物は好んで食べられます。 大根、にんじん、じゃがいもを大きめに切って煮て、ぶつ切りにしたどん…
「どんこ」とは、三陸沿岸でとれるエゾアイナメのことです。「どんこなます」は、田野畑村の正月の郷土料理です。 新鮮などんこの内臓を取り除き、焼い…

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