端午の節句に白石地方で作る「ちまき」の一種で、武者人形の前に供え、子供の成長を祈り祝います。青笹に包むため10日位保存がきくことから、保存食とし…
サケは紅葉の頃ふるさとの川に帰ってきます。「秋味」とも呼ばれ、昔から北国の人々の生活と深く結びつき、食卓を賑わしてきました。サケを三枚におろし、…
栗原地方でたくさんとれるドジョウを使っての鍋料理。「ごろんべ」という名は、昔「ごろべえ」という人が好んで作ったのでこの名があるといいます。ドジョ…
かつて、牡鹿町(現石巻市)鮎川港は捕鯨基地として栄え、地域では数々のクジラ料理が食されてきました。  クジラの味噌焼きもその一つで、本場鮎川で…
宮城県には二十種以上の餅料理が伝わっていますが、からみ餅は、味の性質上、独立してではなく、餅御膳などの向付として用いられることが多いです。作り方…
ツーンとくる辛さが多くのファンを持つ、からし巻。1本ずつ丁寧に巻いたシソがおいしさの秘訣。…
松島(仙台)湾は、牡蠣の名産地で、広島のものと比べると小ぶりですが、味も滋養も濃く、本当の牡蠣の味は「ミルクの味」がして、「海のミルク」と言われ…
松島湾をはじめとする宮城県の養殖カキは、広島産とともに昔から全国に名高い。この新鮮なカキを使い、混ぜ御飯としたのが「かき飯」です。おとしガキに醤…
おぼろ豆腐は、おぼろ月夜のように霞み、ふんわりと浮いている豆腐の形容からきた名です。江戸末期、上方の僧の伝授とされる涌谷町独特のもの。おぼろ汁は…
だしをきかせた汁に、細かく切ったたっぷりの野菜と宮城県白石市の名産品の胃に優しいとされる白石うーめんを加え、片栗粉でとろみをつけた、あんかけ料理…
俗称「いのはな」は、コウタケ、シシタケ、ススタケとも呼ばれるナラの雑木林に群生するキノコです。色は黒っぽく、大きな針をもち、形もグロテスクですが…
米どころならではの素朴なふるさとの味。イナゴを沸騰した湯の中に入れ赤くなるまでゆでます。ゆでたイナゴは羽根と足をとり、よく水洗いをし、醤油、砂糖…
スルメとイカを細切りにし、醤油と日本酒とみりんなどで味付けをします。各家庭で主に晩秋から冬にかけて作られ、おつまみ、おかずとして親しまれています…
県北部の本吉・登米地方では、お盆の頃になると油麩が出回り、お煮しめ、うどんや、はっと汁の具、茄子炒め等いろいろな料理に利用されます。油麩は、直径…
白菜の古漬けとメヌケのあらを用いた濃厚で美味な粕汁。古くから、気仙沼地方の家ごとに秘伝ともいえる味で伝わっています。ぶつ切りにしたメヌケのあら煮…
西和賀地方の豪雪地帯ならではの郷土料理。 藁苞(わらづと)に、柔らかくゆでた大豆を詰め、雪を1メートルほど掘った中に3日ほど埋め込み、静かに納…
良質のそばが取れる岩手県北部で数多く伝わるそば料理の一つで、そばのだんごを野菜たっぷりの汁で煮込んだ、寒い冬に芯から体が温まる家庭料理です。…
鮭の身とはらこの醤油漬け。三陸沿岸では正月料理として欠かせない郷土料理です。鮭の身とはらこの色が秋の紅葉を思わせるのでこの名前がつけられました。…
神前に供える食べ物として南部地方(岩手県北地方や青森県南の三八地方)の農家で作られたのが、始まりと言われていま す。青大豆や黒豆等を使うことに…
きなこをたっぷり使ったおやつ。 もち米粉に水を加えてこね蒸し、砂糖ときなこを混ぜてよくこねて平らにのばし、細くきり、ひねって成形します。…
もろこし粉やきび粉等の団子を小豆汁に入れたものです。「へっちょこ」とは、煮えやすいように真ん中にくぼみをつけるのでへそに似ていることと、1年の農…
岩手県南では、年中行事や冠婚葬祭のもてなし料理として餅をつきます。食べ方は200種類もあるといわれていますが、なかでも特徴のあるのが、「ふすべも…
3月3日のおひなさまに供えるひな菓子。花まんじゅう、花だんごともいわれます。岩手県内の米作地帯で作られています。 うるち米粉ともち米粉の皮に食…
昔は「のっぺい(濃餅)汁」とも言われていました。あまりおいしいので8杯もお代わりをすることから「八杯豆腐」とも呼ばれています。寒い冬の夜の汁物と…
手づくりの焼き豆腐とわらび、ふき、にんじん、ごぼう、しいたけなどをじっくり煮込んだ煮しめです。 行事食には欠かせない一品で、その土地の山菜等が…
南部せんべいの起源は今から六百年以上も前、陸奥の国にお忍びで行幸した長慶天皇(1370~1383在位)に、そば粉を練ってごまをふりかけて丸く焼い…
小麦栽培地域では、かつては、小麦を収穫すると小麦のグルテンである生ふを作り、味噌漬にしたり、からし醤油で食べたり、煮しめにしたりして食べました。…
西和賀地方の雪国自慢の郷土料理で、体がよく温まる汁ものです。 煮干しのだし汁にさわもだし(きのこ)、わらび、高菜漬け、にんじん、油揚げの小さく…
「どんこ」は、脂肪分が多くなる冬が旬で、味噌味の汁物は好んで食べられます。 大根、にんじん、じゃがいもを大きめに切って煮て、ぶつ切りにしたどん…
「どんこ」とは、三陸沿岸でとれるエゾアイナメのことです。「どんこなます」は、田野畑村の正月の郷土料理です。 新鮮などんこの内臓を取り除き、焼い…
ごはんに同量の片栗粉と牛乳を入れてよくこね、野菜やしいたけ、鶏肉を入れた醤油味のおつゆに一口大に丸めて入れます。だんごの片栗粉がとけて、汁にとろ…
そば料理のなかでも最も手軽にできるもので、ごはんが足りないときや小昼や急な来客の時に食べます。 そば粉をお椀に入れて熱湯をかけ、手早くかき混ぜ…
そば粉を熱湯と水でしめしてこね、薄くのして三角に切り、鍋にダイコンやネギなどの季節の野菜、豆腐と一緒に煮上げ、独特なタレでいただきます。タレはす…
チョロギ(長老喜)はシソ科の地下茎を利用する植物で、たくさんなるので、子孫繁栄・縁起物として正月のおせち料理に利用されています。 堀り取ったチ…
西和賀地方の雪国独特の生活の知恵ともいえる魚の保存技術として伝承されてきた料理です。 酢漬けにした魚の切り身を、ごはんと米麹を混ぜたものや、白…
しだみとはどんぐりのこと。昔、しだみは、救荒食品として保存していました。殻をむき、灰水でしぶみやアクを除きながら1日かけて柔らかく煮て、黒砂糖を…
新鮮なさんまのすり身に調味料をたっぷり入れると、その味とさんまの旨みが汁に出たすり身汁になります。大ぶりのすり身が入った浜の汁です。 出典…
青唐辛子・麹・醤油をそれぞれ一升の割合で漬け込むだものです。他に、一升漬けや三升漬けなどとも呼ばれています。…
鮭の頭の軟骨を氷頭(ひず)といい、それを薄切りにして大根にんじんと酢の物にしたもので、透明でコリコリした歯触りが好まれます。 正月の酢の物とし…
小正月の行事食として、農家などでは大きい鍋にたくさん作り具を足しては煮て、小正月の間中食べました。 豆腐をしぼってくずし、油でしばらく炒めたら…
大師講の日(11月24日)の神様への供物や、小正月の料理としての汁物です。  にんじん、ごぼう、しいたけ、わらび、ふき、ぜんまい、焼き豆腐、こ…
遠野地方に昔から伝わる小正月や来客もてなしの料理。 もち米粉に熱湯を注ぎこね、ピンポン玉大にちぎり、中に丸めた小豆あんを入れて、卵形にまるめま…
三陸沿岸の宮古地方で正月や冠婚葬祭のごちそうとして食べる雑煮。だしは、煮干しが基本で、大根、にんじんのせん切り、ごぼうのささがき、鮭、凍み豆腐等…
にんじん、ごぼうをしその葉と、昆布で巻き、種をくりぬいて塩漬けしたうりの中に入れて、味噌漬けにした漬け物です。漬かるほどにおいしくなることから、…
くるみと黒砂糖のはいった饅頭きりせんしょは子供にとって最高のごちそうです。 くず米をうすでひいて、粉にしてつくったきりせんしょは堅くなっても美…
「きゃば」とは柏の葉のこと。小麦粉に重曹、黒砂糖、くるみを混ぜ、水を加えてこね、柏の葉に包んで蓋付きのホットプレートで香ばしく焼いたおやつです。…
キジの肉から取っただし汁で食べるそばのことで,このとき肉は出しません。…
冠婚葬祭の引き出物や農繁期小昼として、また、日常のおやつとして、気仙地方で昔から親しまれてきた郷土料理です。 丸いがんづきに、M字にゴマをあしら…
県北、畑作地帯の小麦粉でつくったおやつです。半月形でかます(穀物を入れるむしろの袋)の形をしているのでこの名がつきましたが、地域によって、「かま…
うるち米粉で小判形に作りくるみ醤油をつけて焼いたもの。小判形につくることから、「かねなり」といいます。遠野名物の一つです。…

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