• No.7308
  • 菓子・甘味

ふくれ菓子 (鹿児島県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/fukuregashi_kagoshima.html)

小麦粉,重曹,黒糖などを混ぜて蒸した郷土菓子の「ふくれ菓子」。重曹を使ってふっくらと仕上げるため「ソーダ菓子」とも呼ばれるほか、「ふくらかん」「ふくれかん」ともいう。
鹿児島県において黒糖が甘味料として強く根づいたのは江戸時代といわれている。琉球王国を支配していた薩摩藩が、琉球や奄美地域でおこなわれているさとうきびの栽培や黒砂糖の製造を独占し、薩摩藩の有力な財源としていたことがきっかけだと考えられている。年貢を米から、当時非常に高価だった黒糖で代納させ、黒糖を独占することで財政は一気に回復した。一方、島民は黒糖の生産を優先せざるを得なくなったため、日々の食糧の生産に手が回らなくなり、“黒糖地獄”と呼ばれる過酷な状況をつくり出した。このような歴史を経て、鹿児島県では黒糖が浸透し、それにともない、黒糖を使ったさまざまな郷土料理が誕生した。菓子類では「げたんは」なども黒糖を使った鹿児島県の郷土料理として知られている。

2024/5/13 17:35:39 登録

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