• No.7297
  • 料理・グルメ

酢のしゅい (宮崎県/県西地方)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/suno_shui_miyazaki.html)

「酢のしゅい」は、おろした大根とイワシを酢と醤油で煮た温かい酢の汁物で、「しゅい」は「汁」のことである。旬の野菜と疲れをとる「酢」を使った郷土料理で「すんしゅい」「酢の汁」とも呼ばれ、餅つきの時などにお餅とともに食べられてきた。寒い日に体を温める食べものとして工夫されてきたものの一つである。酢には強い殺菌力があり、疲労回復にも効果があることは古くから知られているが、江戸時代から米酢が大量に生産されて広く使われるようになった。なますは冷たいのが普通だが、これは汁物で体が温まるのが特徴である。野菜は大根が主に使われるが、これは都城市で昔から蓑原大根(みのはらだいこん)が自生していたので、その利用法の一つともいえる。また、宮崎県の伝統野菜である「佐土原なす」など旬の野菜を入れることもある。
魚はイワシをそのまま切り身にしたものや、イワシボールにして使用する。イワシは、主に県北地方において旋網(まきあみ)という漁法で、魚群を巻きながら漁獲され、近年は漁獲量が急激に減少してきているマイワシの他に、ウルメイワシ、カタクチイワシがとれる。イワシには、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多く、ビタミンDは成人の一日の必要量の約5倍(100g中)も含まれており、昔から健康、長寿の食べ物として考えられていた。

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酢のしゅい

2024/5/13 13:20:39 登録

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