- No.7292
- 料理・グルメ
千切り大根(切り干し大根)のまだか漬け (宮崎県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sengiri_daikonno_madaka_zuke_miyazaki.html)
「まだか漬け」とは、宮崎県の郷土料理の漬物である。あまりの美味しさに出来上がるのが待ち切れず「まだかぁ~」という声があがることが名前の由来といわれている。千切り大根、煎り大豆、人参、スルメ、昆布など体に良いものばかりが具材に入る健康的な料理である。
宮崎県は、全国の千切り大根の大部分を生産している一大産地である。なお、千切り大根は関西以西の呼び名で、関東では「切り干し大根」で知られている。江戸時代からの代表的な干し物で、当時は尾張ものの愛知県産が主流だった。明治になると、関東地方には千葉産、関西地方に名古屋ものが出回り、宮崎県ものが市場に多く出るようになったのは、昭和10年(1935年)頃からである。原料は青首大根ともいわれる宮重大根で、明治30年(1897年)ごろ、愛知県から宮崎県に移植され、同時に千切りの技術も伝えられた。宮崎県の主産地は国富町で、田野町、清武町がこれに続く。生産量は豊作・不作で異なるが、年間で2,500トンから3,000トンになる。
毎年11月下旬から2月にかけて、国富町の畑には千切りを干す棚がずらりと並び、その景色は冬の風物詩ともなっている。農家では収穫した大根を洗って千切りにし、すぐ棚に広げ、霧島おろしの冷たい西風にさらす。真っ白い大根は霧島おろしと南国特有の強い日差しのもと、半日から1日あまりで、薄茶色に縮れた千切り大根に生まれ変わる。
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2024/5/11 9:25:34 登録
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