• No.7283
  • 料理・グルメ

物相ずし (大分県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/mossozushi_oita.html)

大分県の北西端に位置する中津市とそこに隣接する宇佐市では、古来より「物相ずし」が食べられてきた。「物相」とは、一辺15cm、高さ15cmほどの木製の正方形の型のことで、この物相でつくる押しずしのことを「物相ずし」という。
一説では数百年の歴史がある郷土料理といわれている。米が非常に貴重だった時代に、皆が平等に食べられるように、定量で切り分けるために物相を使ったといわれている。具材を混ぜこんだ酢飯を物相に入れて、上から押しぶたで上から圧力をかける際は、力のある男性が押すのが習わしだった。
もともと寺院で使われた円筒状の曲げ物をいうが、この地方では木製の真四角な抜型を「物相」と呼んでいる。二合物相や三合物相など、物相にも大小さまざまなサイズがあり、行事の規模によって使い分けられた。
大分県は、各地にさまざまなすし料理が伝わっており、宇佐市長洲地区の「かちエビちらしずし」や臼杵市(うすきし)の「茶台ずし」など食べ方やレシピは多岐にわたる。いずれも祝いごとやお祭りなどハレの日に食べられる行事食として珍重された。

2024/5/10 14:14:44 登録

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