- No.7231
- 料理・グルメ
栗おこわ (佐賀県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/45_17_saga.html)
佐賀県に伝わる「栗おこわ」は、「栗こわい」「こわい」とも呼ばれる、村の祭りや家内のお祝いで欠かせない料理。神前に供える時には、円錐や三角のおにぎりの形にし「ごっくうさん」と呼ぶこともある。この「栗おこわ」が欠かせないのが、“くんち”や“おくんち”と呼ばれる、佐賀県をはじめ九州北部に伝わる、新米を氏神様に捧げて五穀豊穣を天地の神々に感謝する秋祭り。中でも、伊万里市伊万里町で10月に開催される“伊万里くんち”は神輿とだんじりが組み合って争うけんか祭りで、太鼓の音から“伊万里トンテントン”と呼ばれている。旧家では、数日前から菊花かぶやこぐい、煮しめ、甘酒などの準備を始め、おくんち客への土産の定番「栗おこわ(こわい)」は必ずと言っていいほど作られていた。他地域でも「栗おこわ」は、秋祭りになくてはならない料理で、塩田・大草野地区の丹生神社や久間地区の八幡宮の秋祭りでは、お客をもてなすために栗おこわをたくさん作る。また、有田では10月のくんちの際にたくさん作り、末広の形の木枠で抜いたものを提供している。「勝ち戦になるように」という意味を込めて、生栗を干してゆでてから乾燥させて作る保存食、かち栗を使うこともあるそう。地域や家庭で作り方や味が異なる郷土料理である。
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2024/5/8 18:15:22 登録
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