- No.7232
- 料理・グルメ
干し柿なます (佐賀県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/45_18_saga.html)
全国各地で栽培されている柿。佐賀県は決して生産量は多くなく、作付面積も広くないものの、個性あふれる柿が収穫されている。そのひとつ、佐賀県武雄市で栽培されているブランド柿「温泉美人」は、渋柿を独自の方法で渋抜きしたもの。木についたまま熟し、赤味が濃く深いのが特徴で、サクッとした食感ながら、果汁がたっぷり含まれている。年に50~60箱しか収穫されない希少な柿である。また、樹齢が50~100年になると実に甘味が出てくる品種「伽羅柿」は、富士町のものが宮内庁に献上されている。 そんな佐賀県では、「柿のれん」が秋の風物詩となっている。「干し柿」は、手作業でひとつずつ丁寧に皮をむいた渋柿を紐で結び、軒下などにつるし作られる。そのずらりと並んだ干し柿がまるでオレンジ色ののれんが垂れ下がっているように見えることから、「柿のれん」と呼ばれる。特に脊振山や天山などで見られ、約300年前から続くという。背振山系と天山山系の山並みに囲まれた土地は寒暖の差が激しく、干し柿作りに適した風土。やわらかくモチモチとした独特の食感に仕上がり、ファンが多い逸品だ。干し柿はそのまま食べられるほか、「干し柿なます」として食されることがある。お正月のおせち料理のひとつとして「なます」が食べられるが、干し柿が古くから生産される佐賀市大和町松梅地区ではこの「干し柿なます」が欠かせない。
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2024/5/8 18:16:13 登録
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