- No.7202
- 料理・グルメ
あぶってかも (福岡県/福岡市)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/abute_kamo_fukuoka.html)
「あぶってかも」は、主に福岡市沿岸地域で食べられるスズメダイの塩焼きで、皮や鱗の香ばしさや肝のほろ苦さが特徴である。スズメダイは体長10cm程度の小魚で、日本海に広く生息しているが、小骨が多く身も薄いことから積極的に食す地域は少ない。旬の時期を迎えると、船を動かす妨げになるほどとれるため「カジキリ」と呼ぶ地域もあり、あまり歓迎されてこなかった。博多湾にほど近い玄界灘は、昔から栄養豊富な黒潮が合流する良質な漁場であるが、明治時代の終わり頃、そこに大量のスズメダイが流れ込むことがあった。船の進路を確保するためにスズメダイをすくい上げたが、始末に困り塩をふっておいておき、後で焼いてみたところ脂が乗り美味しかったため、それ以来あぶって食べるようになった。博多名物として認知されるようになったのは、料亭などで提供されはじめた昭和の時代に入ってからとされる。
料理名は、焼いて食べようという意味の「あぶって噛もう」や、あぶったら鴨のような旨味を感じたことから由来するといわれている。
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2024/5/7 15:29:16 登録
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