- No.7155
- 料理・グルメ
島の茶粥 (香川県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shima_no_chagayu_kagawa.html)
瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の一つに志々島がある。周囲4kmの小さなこの志々島では、昔朝食と言えば茶粥を食していた。志々島と同様に田んぼがなく米を収穫できない塩飽の島々では、古くからこの茶粥を常食としており、今でも一部の島民に食べられている。米は魚を売って手に入れる貴重品で、茶粥は米を「食い延ばす」ための手段であった。当時は、丸亀、仁尾の茶商が高知まで茶を買い付けに行っていたという。つくり方は、釜に湯を沸かして高知県大豊町産の「碁石茶」を煮出し、米とさつまいもを入れて15分~20分ほど煮込めば出来上がり。調味料による味付けは一切せず、碁石茶の深い渋みが唯一の風味である。また、茶粥は、島しょ部特有の少量の塩水を含む湯水とよく合うといわれている。このようなことからこの地域で茶粥がよく食べられるようになった。茶粥には、碁石茶の他にも高見島産のハブ茶やほうじ茶を使うこともあり、お茶の配合や入れる材料によって、各家庭の味がある。また、島では「茶がい」とも呼ばれている。
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2024/5/6 18:27:42 登録
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