• No.7094
  • 料理・グルメ

江波巻き (広島県/広島市中区江波地区)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_22_hiroshima.html)

古くからのりの養殖が盛んな広島市中区の江波地区で、昔から食べられているのり巻き。焼きのりにご飯と広島菜漬け、かつおぶし、しょうゆ、ごまをあえたものを乗せて巻いたもの。酢飯ではなくご飯を使用し、具は漬物など手軽で保存性の高いものを入れる。巻き終わりに両端を閉じて中の具が出ないようにすることもあり、沖に出るときは懐に簡単に入れられ、また櫂(かい)を漕ぎながらでも片手で食べられることから、ゆっくりと食事をする時間のないのり漁師が船の上で食べたのが始まりと言われる。のりは、売り物にならない破れのりを使った。中に入れる広島菜とはアブラナ科に属する白菜の一種といわれている。繊維が少なくやわらかで、浅漬けにすると歯切れがよく、ほんのり辛い風味が好まれる。主に贈答用として11月下旬から、全国各地に発送される。江戸時代の参勤交代のときに、京都から種子を持ち帰ったのが始まりと言われ「京菜(きょうな)」と呼んでいる年配の人も多いことから、京都の「壬生菜(みぶな)」がルーツとも考えられる。「広島菜」という呼び方は昭和8年に命名された。太田川の中州にある広島市安佐南区の川内地区は肥沃(ひよく)で水はけがよく、古くから広島菜が栽培されてきた。

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2024/5/6 13:37:38 登録

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