• No.7088
  • 料理・グルメ

きなこむすび (広島県/北広島町)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_14_hiroshima.html)

「きなこむすび」は丸型のおむすびに梅干しや細く切った塩吹き昆布などを入れ、きなこをまぶしたもの。田植え作業の合間や、作業の終わりを意味する「代みて」(「みて」=広島の言葉で「なくなる」の意)の際に、「ばら寿司」「焼きさばのちしゃもみ」などとともに振る舞われた。 植えつけをした苗が秋に丸々と実るようにという願いを込めて丸く握ったと言われる。 中国地方一帯では、太鼓や笛を鳴らし、田植え歌を歌いながら大勢で田植えをする行事があり、「はやし田」「田ばやし」などと呼ばれる。中世から伝わるその行事は、稲作の平穏と豊穣を祈って「田の神」を祭る稲作儀礼であり、同時に苦しい田植え作業に従事する者の慰労であったり、当時の農村における数少ない娯楽としての要素を持つ一大行事だった。なかでも北広島町壬生(みぶ)の「はやし田」は、参加する牛に豪華な花くぐらをつけたり、太鼓や笛の音に合わせて着飾った早乙女たちが苗を植えたりと、とても華やかであることから「壬生の花田植」と呼ばれるようになった。 この行事の際は、現在でも「きなこむすび」が振る舞われており、「さんばい」「さんばい飯」と呼ばれることもある。「さんばい」とは、おはやしの指揮者のことや、また田の神のこと。

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2024/5/6 13:20:45 登録

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