- No.7085
- 料理・グルメ
煮ごめ (広島県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_11_hiroshima.html)
小豆、大根、にんじん、干ししいたけ、ごぼう、れんこん、里芋、油揚げ、こんにゃくをさいの目に切って煮たもの。精進料理のため、だしや具に肉や魚は使わない。この地域には古くから浄土真宗の門徒が多く、県西部を「安芸の国」ということから「安芸門徒」と呼ばれていた。新暦の1月16日は開祖である親鸞聖人の命日で「御正忌(ごしょうき)」といい、その前夜から当日までを「御逮夜 (おたんや)」という。「煮ごめ」は親鸞聖人が重体の時に、弟子たちが暖をとるために周りにあった野菜と親鸞聖人の好物である小豆を入れて煮込んで食べたのがはじまりと言われる。その後、御逮夜の精進料理となった。この地域では、昔は御逮夜の時期は「殺生を避ける」という意味もあって、漁業者は漁を休み、魚市場も3日間はお休みになった。これを「おたんやの市止まり」と呼び、この風習は江戸時代から平成8年まで続いた。煮ごめは御逮夜の前夜にたくさん作り、その後、3日間は何度も煮返して食された。精進料理のため、だしや具に肉や魚は使わないことと、小豆が入っているのが特徴。味付けは基本的にしょうゆで、素材の味を楽しめるシンプルな味である。
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2024/5/6 13:14:34 登録
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