- No.7082
- 料理・グルメ
もぶり (広島県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_6_hiroshima.html)
「もぶり」の名前の由来は、広島の方言で「混ぜる、混ぜ込む」を意味する「もぶる」であると言われ、地域により「もぶりご飯」「もぐり飯」とも呼ばれる。炊いたご飯に干ししいたけ、ごぼう、にんじん,黒豆、さやいんげんなどの野菜を混ぜ込んだもの。エビ、魚、貝類などを煮たり焼いたりしたものを混ぜたり、黒豆ではなく、うずら豆などの他の豆を使用することもある。地域や時季により具材は異なる。農作業のときにさっと食べられる、おかずが無くても栄養がとれる食事として、または祝い事や法事などのちょっとしたごちそうとして作られ、大竹市では弘法大師の命日や春秋の彼岸の会食で食したり、寄り合いや家を建てたときの建前では、丸い大きなおむすびにして近所に配られたりすることもあった。 似た名前の料理として、愛媛県には「もぶり酢(松山酢)」がある。名前の由来は同じであるが、こちらはエソやトラハゼなど瀬戸内の小魚でだしをとった甘めの合わせ酢で寿司飯を作り、その中にアナゴをはじめ季節の小魚を盛りつける。広島の「もぶり」が混ぜご飯という認識であるのに対し、愛媛のものは「ちらし寿司」である。また高知県宿毛市でも「もぶり」という名前の料理があり、煮込んだ大根やごぼう、にんじんなどをごはんに混ぜ込み、最後に軽くあぶった岩のりを上にかけて食べる。
アクセス 1 pt
2024/5/6 13:10:16 登録
[次] → 鯛めし