- No.7081
- 料理・グルメ
わけぎのぬた (広島県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_5_hiroshima.html)
わけぎはユリ科のネギ属に属し、ねぎとエシャロットが交雑してできた品種で、ねぎの仲間であるがねぎとは違う独特な香りを持っている。 わけぎは種子を作らず球根が分かれていくことにより増える性質があり、1玉の球根が半年で50球以上に増えることもあることから、「子宝に恵まれる」縁起物として桃の節句に好んで食されてきた。「根元が多くの株に分かれた葱(ねぎ)」という意味で「分葱(わけぎ)」と呼ばれる。 瀬戸内海沿岸はわけぎを育てるのに向いている温暖な気候で、特に尾道は全国一位の生産量を誇る(農林水産省「平成30年度地域特産野菜生産状況調査」)。この地域で育ったわけぎは、くせがなく甘みのある味わいと優しい香りが 特徴である。 大正、昭和初期にはすでに産地となっており、昭和30年代には早出し栽培の技術を確立し、昭和60年代には一年中収穫することが可能に。そしてビニールハウス栽培の普及により、厳寒期にも安定して収穫できるようになり、生産量が大きく伸びた。 市場に多く出回る量が多いのは12~3月。特に2月末から3月上旬が最盛期で、この時期のわけぎは甘味とうまみが増している。 「わけぎのぬた」はゆでたわけぎを白みそ、砂糖、酢、みりんを混ぜたものであえたもので、からし酢みそを使うこともある。わけぎにはカルシウム、鉄などのミネラルやビタミンA、B2、Cのほか、玉ねぎやその他のネギ類、ニラ、ニンニクに含まれる硫化アリルが含まれ、食欲を増進する働きがある。
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2024/5/6 13:09:29 登録
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