- No.6945
- 料理・グルメ
半助豆腐 (大阪府/大阪市)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_9_osaka.html)
蒲焼きにした鰻の頭とともに豆腐を煮込んだもの。上方落語「遊山船」にも登場する料理で、古くから庶民に親しまれていたことがうかがえる。
鰻の頭を半助と呼ぶ。その由来は、昔は鰻の頭はザル1杯 50 銭で売られていたため1円(円助と呼ばれた)に対して半助と呼ばれるようになった説や、半助という名前の男が売っていたから、など諸説ある。
大阪では鰻の蒲焼を作る際、鰻の頭つきのまま腹を開いてたれを付けて焼き上げ、最後に頭を落とす。切り落とすとはいえ、たれの味がしみこんでいることから安価ながら売り物にされたのであろう。その半助を豆腐やねぎとともにだし汁で煮込むと、コクの深い濃厚なだしが出て大変美味しい。半助についたわずかな身も楽しめる。
捨ててもおかしくない鰻の頭を一品料理として生かした半助豆腐には、食材を無駄なく使い切る大阪の「始末の料理」の精神が垣間見える。
アクセス 1 pt
2024/5/1 11:20:13 登録
[次] → 若ごぼうの炒め煮