• No.6930
  • 料理・グルメ

古老柿なます (京都府/山城地域)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/korokakinamasu_kyoto.html)

古老柿とは、“鶴の子”という渋柿を使ってつくる、宇治田原町特産の干し柿である。まだ干し柿が知られていなかった時代、とある娘が甘い干し柿を売り歩いていた。その美味しさに感動した村人たちは娘からつくり方を教えてもらう。その後、立ち去った娘の後を追っていくと、娘は禅定寺で突然消えたと思ったら観音の姿になって現れた。以降、観音の化身だった娘が言い伝えた干し柿を“孤娘柿(一人の娘が伝えた柿)”と呼んだのがはじまりだという言い伝えがある。ほかにも、全国的にも珍しいつるさないで干す“干し柿”であることからその名がついたという説がある。干し柿というと、縄で連ねてつるして干すのが一般的であるが、古老柿は、“柿屋”と呼ばれる何層もの棚がある干し場に並べて乾燥させた後、柿屋からおろし、むしろの上で転がしながら干す。そのため、”古老(ころ)柿”と呼ぶようになったともいわれている。
古老柿は、茶菓子の元祖ともいわれており、その自然の甘みは和菓子の甘みの基準になっているほどである。茶菓子として多くの人に親しまれているが、これを使った料理として冬によくつくられるのが「古老柿なます」である。その素朴な味わいは、大根や人参との相性も良い。

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古老柿なます

2024/4/30 10:48:18 登録

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