- No.6890
- 料理・グルメ
いとこ煮 (滋賀県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/itokoni_shiga.html)
「いとこ煮」とは、小豆を里芋またはかぼちゃと煮た料理である。また、湖北地域を中心に県内全域に広がった郷土料理である。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の遺徳を偲んで報恩講(ほうおんこう)や法事の際によくつくられており、かぼちゃを使った「いとこ煮」は湖東地域でよく食べられ、里芋を使った「いとこ煮」は湖北地方でよく食べられている。
「いとこ煮」の名前の由来としては多々あり、煮える時間がかかる材料から「おいおい(順番に)」煮えることから、「甥と甥」で「いとこ煮」と言われるようになったという説や、兄弟、姉妹やいとこたちが集まったときに食べられるから、また「いとく煮」が転じたというものなどさまざまである。
また冬至では、古くからかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る風習が全国的にあり、そのかぼちゃ料理として「いとこ煮」も冬至によく食されている。一年のうちもっとも昼間が短い冬至にかぼちゃを食べる理由としては、風邪を予防する、病気にかからないなどがある。かぼちゃは、β-カロテンを多く含み、摂取することで体内でビタミンAに変わる栄養価の高い野菜。小豆は、高タンパクで食物繊維の豊富な豆で、昔の人はかぼちゃや小豆を食べて病気の回復を図り、予防を心掛けていたという。
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2024/4/27 13:37:20 登録
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