• No.6885
  • 料理・グルメ

ちゃつ (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/chatsu_mie.html)

人寄せ事の際につくられる郷土料理。もともと僧堂(そうどう)や仏事でつくられていた精進料理で、盛り付ける器が端は少し外側に反り、糸底は少し高く、朱漆塗りの木製皿で、その名前が「ちゃつ(楪子)」と呼ばれるものであったためで、それに盛り付けられていた料理であることから、この名前がついたとされている。ただ現在「ちゃつ」は懐石家具として茶懐石料理で使用され、なす田楽やお浸しなどが向付(むこうづけ)として盛り付けられている。「ちゃつ」は料理を白く仕上げるために、醤油を使用しない点が特徴である。北勢地域の特に朝日町に古くから伝わる郷土料理で甘酸っぱい味が食欲をそそる。朝日町は海に面していないため、野菜を使った「ちゃつ」が郷土の味になったといわれている。四日市やその他の中南勢地域では「煮あえ」とも呼ばれている。昔は梅干しを漬けたりする茶色の瓶に入れて保存し、冬場なら2、3週間はもっていたといわれ、栄養的にも保存食としても優れた郷土料理である。同じく北勢地域に、材料はよく似ているが、醬油を使用する「煮なます」という料理もある。

2024/4/27 13:33:20 登録

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