• No.6882
  • 料理・グルメ

野菜の漬物 (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yasaino_tsuke_mono_mie.html)

三重県内には、さまざまな野菜の漬物がある。鈴鹿山麓地域をはじめ中南勢・東紀州地域でも漬けられている「日野菜漬け」、今から約300年前、松阪城を築いた蒲生氏郷が、近江の国(現在の滋賀県)から伝えたとされ、松阪市が生んだ国学者、本居宣長が「香の物」として好んで食べた記録が残っている「松阪赤菜」、これは一旦絶えたが2001年に県科学技術振興センター保管の種がJAを通じて生産者に渡り、生産が復活された。日照の多い中南勢地域の畑で育つ御薗(みその)大根を漬けた「伊勢たくあん」、伊賀地域では白瓜をくり抜いた中にきゅうりやしその葉や実、しょうがなどを刻んで詰め込み、味噌だまりに漬け込んだ「白瓜の鉄砲漬け」、在来種のアブラナ科で常陸国の秋田氏が伊勢国朝熊に蟄居(ちっきょ)させられた際、種を持参して始まったとされ、朝熊山麓の底冷えする寒さと霜にうたれることによって、口当たりよく柔らかに育つ小菜を塩漬けした「朝熊小菜の漬物」、熊野市の山間地域で多く栽培されているピリッとした辛さが特徴の赤しそたかなをシンプルに塩だけで漬け込んだ「高菜漬け」は、漬け上がった高菜をサッと水洗いし、軽くしぼって葉を広げごはんをのせ、俵状にくるんだ「めはりずし」にも活用されている。夏の暑さを乗り切るのに最も効果的なヤツガシラの茎を塩と赤紫蘇で漬ける東紀州北部の「茎漬け」など、それぞれの地域に根付いた多種多様な野菜の漬物がある。

2024/4/27 13:30:52 登録

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野菜の漬物
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