• No.6880
  • 料理・グルメ

たこ飯 (三重県/鳥羽市)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tako_meshi_mie.html)

わが国でのタコ食用の歴史は古く、三重県においても、カキの貝殻が多く見つかったことから名付けられた桑名市の蛎塚新田(かきづかしんでん)の貝塚からタコ壺らしき漁具が出土している。伊勢神宮式年遷宮諸祭のひとつ山口祭の饗膳には、干しサメやエビとともにタコも供されている。また、十月におこなわれる津八幡宮祭礼にもタコと里芋を炊き合わせた料理が神饌のひとつとして供えられて、八幡町の古い氏子の家では祭にこれを調える習慣が現在も残っている。このように、周年捕獲されるタコは身近な食材として古くから利用されてきた。
三重県では真ダコや長ダコがたくさんとれる。中でも鳥羽市にある答志島(とうしじま)では、さし網、まき網、釣りなどのさまざまな種類の漁業や、ワカメ・のりの養殖がさかんで、年間を通じてたくさんの魚介類がとられており、タコ壺を用いたタコ漁もその中のひとつ。干しタコの製造もさかんで、漁港では、寒くなると足を広げて天日に干されたタコがゆらゆらとゆれている風景が見られる。伊勢湾口の速い潮流の中で育った真ダコは身が締まってとても美味しく、特に伊良湖水道の荒波にもまれた神島産の真ダコは 「潮騒タコ」と呼ばれ、たいへん人気がある。また、鳥羽市には「たこめし」が有名な畦蛸(あだこ)という町がある。地名の由来は不詳ではあるが、「嵐の日に大波に乗ってタコが田んぼの畔(あぜ)までやってきた」、「月夜になると蛸(たこ)が畔(あぜ)の水路まで泳ぎ登ってきたから」などといわれている。畔蛸では「多幸めし」とも呼ばれている。

2024/4/27 13:29:26 登録

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