• No.6878
  • 料理・グルメ

こうなごのくぎ煮 (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kounago_no_kugini_mie.html)

春を告げる魚と言われるコウナゴは、イカナゴの別名。三重県では専らコウナゴと呼ばれる。コウナゴは元々釜揚げかちりめんにするのが一般的であったが、神戸で1935年に佃煮がつくられたのがはじまりで、その後神戸から三重県に原料となる生コウナゴの買付けが広がり、三重県でも佃煮をつくることがはじまった。コウナゴの佃煮は、イワシ類の稚魚(じゃこ)などと違い、体長が細長いので、煮ると折れ曲がったようになり、そのさまが錆びた釘に見えることから「くぎ煮」と呼ばれている。元々は三重県と愛知県の漁業者が相談して解禁日を決めて漁獲を始めていたが、昭和50年代にかけて、イカナゴの漁獲量が極端に少なくなってしまったことから、漁獲量を厳しく制限するようになった。乱獲による親の数の減少を防ぐことが絶対に必要なため、行政・漁業関係者・加工流通業者・研究者・行政担当者の努力によって、春の風物詩であるコウナゴを守る努力をしているが、ここ数年は、資源量が激減し、禁漁となっており、わずかに残った親魚を保護し、資源回復を待っている。

2024/4/27 13:27:41 登録

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