• No.6875
  • 料理・グルメ

かきまぜ (三重県/東紀州食文化圏)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kakimaze_mie.html)

一般に言う五目ずし(混ぜずし)のことで、東紀州地域南部独特の料理であり、別名「おまぜ」、「かきまぜ」、「かきまぜずし」などとも呼ばれている。冠婚葬祭などハレ食として食されることが多い。他にも人が寄り集まる際にも、普段手に入らない珍しい食材が手に入った時などにもつくられる。地域によっては町内会の出会い(9月の二百十日頃、道普請や公共道路の草刈りなど。二百十日とは立春から数えて210日目の日のことで9月1日頃にあたる。)などがあり、作業終了後の慰労のためにかきまぜや酒食が準備されるが、この際かきまぜは手を付けずにトイモ(蓮芋のずいき)の葉で包んで持ち帰ると、子どもたちが待ち構えていて大喜びしたという。
祝い事の時には、マグロ(シビ)やサンマを使う。マグロはおろして酢に漬けるが、サンマは焼いて身を外して使う。具材を細かく刻んで一緒に煮込み、醤油と砂糖で味付けする。ここに春の山菜を加えることもある。ごはんの方は冷ましてから合わせ酢する場合と、蒸れたごはんに合わせ酢する場合がある。これに魚身を混ぜて食べる。
熊野市金山町では地元で沢山とれる大根を主にしてつくられている「大根すし」という料理もある。また、隣接する和歌山県との食文化の共通性もみられ、和歌山県にも「かきまぜずし」という郷土料理がある。

2024/4/27 13:25:12 登録

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