• No.6876
  • 料理・グルメ

ガラガラおろし (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/garagara_oroshi_mie.html)

「ガラガラおろし」は、竹でできた専用の鬼おろし器を使ってつくる三重の郷土料理である。
江戸時代、年貢として米を納めていたが、米が納められない際、米の代わりに献上したといわれ、食料の乏しさから「ガラガラおろし」を納める地域は年貢米が免除になったといわれている。また、「ガラガラおろし」のガラガラは、「荒い」という言葉を「ガラガラ」と表現していることや、鬼おろし器で大根をおろす時の音からきているとも考えられている。通常のおろし器だと大根の水分ばかりが出てしまうが、鬼おろし器だと大振りで柔らかく軽やかな大根おろしが一度に大量につくることができるのである。鬼おろし器は、各家庭で手づくりしたものを使うことが多く、嫁ぐ際は嫁入り道具の一つとして母から娘に持たせていたという。
また、各地域によって呼称や材料が異なり、北勢地域の鈴鹿市下大久保町や菰野町下野では「ガラガラおろし」、中南勢地域の松阪市嬉野町合野は「ガタガタおろし」、同じく松阪市笠松町では「パリパリなます」または「かみたれなます」などと呼ばれている。
「ガラガラおろし」は、冠婚葬祭や他に人が集まる正月や祭りなど行事の際につくられ食されているハレ食だったが、日常の食卓でも出されていた。由緒は全く異なるが、鬼おろし器で大根を下ろす点は栃木県の「しもつかれ」と似ている。

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ガラガラおろし

2024/4/27 13:26:09 登録

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