• No.6866
  • 料理・グルメ

いばら餅 (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ibara_mochi_mie.html)

「いばら餅」は、サルトリイバラの葉で包んだ餅のことである。5月の節句の時期に食べられていた「いばら餅」は、地域によって名称が異なる。津市では「いばら餅」というが、東紀州地域では「おさすり」といい、中南勢地域の安濃町近辺では「いばらまんじゅう」、北勢地域の竹成では「がんだち餅」、亀山市では「どっかん餅・どうかん餅」という。どっかん餅は、「どうかん」という名の人物が野上りの祝いにいばらの葉で包んだ餅をつくり、村人に振舞ったところ喜ばれ村人も真似して同様の餅をつくったことから名づけられたといわれている。伊賀地域では「いばらだんご」という。尚、野上りは田植えなどの農作業の終わりを祝う行事である。この行事にちなんで「野上りまんじゅう」ともいわれている。このように5月の節句以外にも農作業の合間のおやつとしても食べられ、野上りの行事でも農作業を手伝ってくれた人々と共に食べ、労をねぎらうという風習がある。
他県では餅にあんこを入れ葉で包み蒸したお菓子のひとつに柏餅があり、柏餅は柏の葉を使用するが、いばら餅で使用するサルトリイバラの葉は、丸くて表面がつるつるしているため、餅を包むのに適している。また、西日本では柏の葉があまりとれなかったことから、柏餅の葉の代用として使われたともいわれている。

2024/4/26 8:22:17 登録

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