• No.6867
  • 料理・グルメ

さめなます (三重県/伊勢志摩食文化圏)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/same_namasu_mie.html)

サメは古代には「ワニ」や「フカ」と呼ばれ、神話や木簡、文献に見られるように、人々の生活の近くにあった。三重県以外でも広島県や青森県、宮城県など多くの地域で食されている。三重県ではサメの身は伊勢神宮の御饌(みけ)の一品にも用いられるが、三重県はこのサメを食べる地域もある。志摩の和具地域で祝い事に出す「てびき料理」、越賀地域でいう「さはち料理」の一品に「さめなます」がみられる。サメ(鮫)は漢字に交わるという字が含まれるのでおめでたい席に欠かせない。「てびき」も「さはち」も大皿や大鉢の地域での呼称の違いである。昭和の時代には、延縄漁(はえなわりょう)でかかったネコザメ等1mほどのものをいけすでかこって、結婚式当日に熱湯にサメを通して処理し、その身で「さめなます」をつくり、大皿毎に料理の種類を変えて出す“てびき料理”の一品とした。

2024/4/27 13:18:52 登録

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さめなます

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