• No.6864
  • 料理・グルメ

ふき俵 (三重県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/fuki_dawara_mie.html)

三重県では、伊賀米・結びの神などの米が栽培されている。多くの地域では、毎年の豊作を願う行事がおこなわれている。中でも伊賀地域では、初めて田植えをする時に水戸口へ分げつしやすいススキや大きな実のなる栗の枝などと共に「ふき俵」を供えて、田の神に豊作祈願と感謝をする。「ふき俵」は、1月~12月分と田の神の分を合わせて13個をしょうけ(ざる)に盛って供える。小ぶりなおにぎりのような「ふき俵」は、田植えの小昼(間食)としてもつくられている。温かいごはんをふきの葉で包むことによって、ふきの香りと塩味の豆ごはんがおいしい。豆類の中で、ただ一つ上向きに実るので縁起がよいといわれているそら豆や、その他えんどう豆でもつくる。「ふき俵」には、田畑仕事のおやつ、小昼に手を洗わなくてもよい、食べた後の包み、すなわちふきの葉は自然に返るなど、生活の知恵からうまれたものである。また、中ノ庄地区(松阪市)では、同様にごはんと大豆をふきの葉に包み、わらにからげてつくる「さぶらぎごはん」がある。こちらも豊作を祈願するさぶらぎ行事につくられることから「さぶらぎごはん」と呼ばれている。

2024/4/26 8:19:14 登録

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