- No.6852
- 料理・グルメ
あぶらげずし (愛知県/豊川市)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/aburagezushi_aichi.html)
「あぶらげずし(いなりずし)」の由来は諸説あるが、お稲荷さんにお供えしてあった油揚げの中にごはんを詰めて、すしにしたのがはじまりだといわれる。発祥の地も諸説あり、江戸や名古屋とともに、日本三大稲荷とも呼ばれる豊川稲荷の門前町も発祥の地とされる。豊川稲荷では江戸時代後半に「あぶらげずし」が考え出されたといわれる。
名古屋の「あぶらげずし」は、甘辛く煮た油揚げいっぱいにすし飯を詰め、底を閉じないのが特徴である。また、「あぶらげずし」と「巻きずし」の組み合わせを「助六」と呼んだのは名古屋が最初だといわれる。その由来は、歌舞伎十八番『助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』の主人公・助六からきているという説がある。助六の愛人の名である“揚巻(あげまき)”の“揚げ”から油揚げを使った「あぶらげずし」に見立て、助六がはち巻きをしてきたことから「巻きずし」になぞらえたのではないか、といわれている。
また豊川稲荷の門前町でも、古くから「いなりずし」が販売され、参拝客に振る舞われてきた。出汁を吸った油揚げと酢飯でつくるスタンダードな「いなりずし」も人気があるが、まちおこしの一環で、さまざまな工夫を凝らした創作「あぶらげずし」を出す店舗も多い。
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2024/4/25 11:21:13 登録
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