• No.6817
  • 料理・グルメ

せいげ (福井県/河野地区)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/seige_fukui.html)

「せいげ(せえげ)」とは、福井県の冬の味覚である越前ガニのなかでも、せいこがにと呼ばれる雌のズワイガニを使った郷土料理である。江戸時代より漁業で栄えてきた南越前町河野地区にて昔から食べられている地域限定の料理で、各家庭それぞれのレシピがある。せいこがには卵を抱いており、外から見える部分を外子、甲羅のなか卵の元を内子という。「子を背負っている」という意味からせいこがにと呼ばれる。この雌のせいこがには、かつては出荷されずに主に地元で食され、冬には毎日食卓にのぼる庶民の味であった。特に「せいげ」はセイコガニの足などと、大根おろしを味噌で煮て、ごはんにかけたり、酒の肴にしたりとせいこがにのアレンジ料理である。甲羅から出汁がよくでて、美味しい。もともとは船上で貝殻を鍋(皿)の変わりにして食べられていた漁師飯である。江戸時代中期(18世紀中頃)から明治30年代にかけて、北海道から大阪まで日本海を通る西回り航路で、商品を売買しながら拠点を回っていた商船「北前船」がこの料理のルーツともいわれる。

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せいげ

2024/4/24 10:20:26 登録

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