- No.6805
- 料理・グルメ
古たくあんの煮物 (福井県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/furu_takuan_no_nimono_fukui.html)
福井県の代表的な郷土食として、昔から親しまれている。南越前町河野地区(旧河野村)では「よもこんじ」といわれている。また、越前町朝日地区(旧朝日町)では、一度ぬか漬けしたたくあんを塩出しし、再び調味料を加えて味付けして食べることから「大名煮」ともいう。収穫された大根を保存するために、秋から暮れにかけて漬けられる”たくあん”は、次の年にたくあんをつける頃には古漬けとなり、酸味が出てくる。それを塩抜きして、出汁や醤油、唐辛子などで味付けをしたものが「古たくあんの煮物」である。温めても冷めても、味が落ちずに美味しく食べられ、福井県ではもっともポピュラーで、家庭でよく食べられている郷土料理である。地域や家庭により呼び名が異なり、親しみを込めて「古たくあんの煮たの」や「たくあんの炊いたん」と呼ばれるほか、そのままでも食べられる”たくあん”にわざわざ一手間をかけて、別の料理に仕上げることから「贅沢煮」などとも呼ばれる。古くなった”たくあん”でも大事に美味しく食べられるように工夫する昔の知恵が生きている。
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2024/4/23 15:58:36 登録
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