- No.6806
- 料理・グルメ
昆布巻き (福井県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kobumaki_fukui.html)
江戸時代中期(18世紀中頃)から明治30年代にかけて、北海道から福井各地を寄港し、大阪まで至る西回り航路で、商品を売買しながら拠点を回っていた商船「北前船」があった。単に荷物を運搬していただけではなく、寄港地で安い商品があればまとめて買い、それが高値で売れる港でさばくことにより多大な利益を得ながら航海していた。国内で流通する昆布の90%は北海道でとれるが、北前船で西日本へ運ばれ、昆布が流通することにより、各地で昆布を使った和食がつくられるようになった。福井県には北前船の寄港地の一つに敦賀があり、繁栄とともに各地の食文化が持ち込まれた。なかでも北からもたらされたものとして昆布とニシンは別格であった。身欠きニシンを昆布で巻いて柔らかく煮た「昆布巻き」は”よろこぶ”として、ニシンも子孫繁栄を願う食材として縁起物である。また輪切りにすることにより円満を願う意味もあり、祝い事のごちそうとして欠かせない郷土料理となった。とくに秋祭りや正月に食される。
アクセス 2 pt
2024/4/23 15:59:29 登録
[次] → 長寿なます