• No.6775
  • 料理・グルメ

なまこの酢の物 (石川県/七尾市)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/namakonosunomono_ishikawa.html)

能登半島の冬の味覚として定着する、なまこ。能登のなまこの歴史は、8世紀ごろまでさかのぼるとされている。平城宮跡(平城京の大内裏)から出土した木簡(文書を記した木札)には、能登からなまこ6斤を都へ運んだと記されている。平安中期に編纂され、朝廷の儀式が定められている「延喜式(えんぎしき)」にも、能登のなまこについて記録が残っているという。
七尾湾に面した七尾市は、なまこの特産地として知られている。山に囲まれた七尾湾は、波がおだやかなため、柔らかくて旨味のあるなまこがとれる。小型底びき網によるなまこ漁が行われており、昭和40年代(1960年後半)には1000トン以上の漁獲量を誇った。現在では、300トン台にまで落ちこんでいるが、県全体の漁獲量のほとんどを七尾湾産のなまこが占めている。
とれたなまこは、手作業によってきんこ(乾燥なまこ)やこのわた(腸の塩漬け)といった加工品にされ、国内外へ流通する。
「なまこの酢の物」は、なまこを使った定番料理として親しまれており、お酒の肴としても人気である。
なまこの卵巣を干して乾燥させた、「干くちこ」は高級珍味として珍重されている。春先、のれんのように寒風にさらされる「干くちこ」は地元の風物詩である。

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なまこの酢の物

2024/4/22 15:09:04 登録

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