• No.6773
  • 料理・グルメ

きしず (石川県/加賀市)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kishizu_ishikawa.html)

加賀市の大聖寺町は、かつて白山五院(白山寺の末寺のこと)の一つ大聖寺の門前町として栄えていた。この地で法事や報恩講(浄土真宗を開いた親鸞聖人の命日前後におこなわれる伝統行事)の際に食べられている精進料理が「きしず」である。
「きしず」は、山海の珍味を錦皿に盛り合わせた料理(たれのことを「きしず」という)。くずきりやわかめ、きくらげ、たけのこ、すだれ麩、湯葉などを細長く切って色あざやかに盛り付けられる。輪島市に伝わる精進料理「すいぜん(寒天と米粉を使った真っ白なくずきり)」同様に、刺身の代わりとして食べられている。
特にに大きな規模の行事では、紅白に分けたくずきりが使われるが、一般的には春雨で代用されることが多い。また、青みを出すためにそえられる菊の花は、近年きゅうりなどが用いられる。
全体的にさっぱりした食材が使われるため、白ごまや酒かすを練った香ばしいたれと良く合う。昔は調味料に、けしの実を使用しており、“けし酢”から「きしず」と呼ばれるようになったといわれている。

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きしず

2024/4/22 14:16:41 登録

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