- No.6615
- 料理・グルメ
チッコ豆腐 (千葉県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/chikko_toufu_chiba.html)
江戸時代8代将軍徳川吉宗公がインド産と言われる白牛(セブ一種)を嶺岡牧(現千葉県南房総市・鴨川市)で飼育し、白牛の乳から「白牛酪」という乳製品をつくったことが、日本酪農の始まりと言われている。白牛は、ラクダのようなコブがあり、長く垂れた耳、白い毛色の、日本では現在鴨川市でしか見られない珍しい品種である。「チッコ豆腐」とは、千葉県安房鴨川地方で昔から食べられている、牛の初乳からつくられた豆腐である。産後の牛の初乳を火にかけ固めたもので、日本の伝統的なチーズの一種として食べられてきた。しかし初乳を使った料理の為痛みが早く、一般には流通せず、酪農家の間で親しまれてきた郷土料理である。地域によって、「チッコカタメターノ」(「乳っこ固めたもの」が由来とされる。)や「嶺岡豆腐」と呼ばれている。初乳ではなく常乳を使用し、一般に販売できるように加工した「牛乳豆腐」と呼ばれる料理もあり、製法も呼び名も様々であるが、昔から酪農が盛んであった地域で生まれた食文化である。
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2024/4/17 11:39:56 登録
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