• No.6422
  • 菓子・甘味

かまもち (岩手県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_15_iwate.html)

岩手県は寒冷な気候であり、ときには冷害で米だけでは食生活が安定しないこともあったため、古くから小麦、そばをはじめ、あわやきびなどの雑穀を生産していた。そのため小麦粉や雑穀粉を利用した食文化が発達した。「かまもち」もその一つである。
「かまもち」は味噌、黒砂糖、くるみを混ぜたあんを小麦粉を練った生地で包んだものであり、半月状の形が特徴。身近な食材で気軽に作れるため、よく食されてきた。「かまもち」の名前の由来は、草を刈る鎌に形が似ているからとも、「かます」(わらを編んだむしろを袋状にしたもの)に形が似ているからとも言われる。地域により呼び名が異なり、県北・県央地域では「かまもち」「かまやき」、県南地域では「煮あげもち」、沿岸北部では「ひゅうず」、沿岸南部では「かまだんご」と呼ばれることが多い。「ひゅうず」は、火打石に形が似ていることが由来になっていると思われる。
農作業の合間の小昼(休憩)に気軽に食べられるものとして、また人が集まるときのおやつとして広い年代に愛されている。砂糖が貴重だった時代には、砂糖を入れず味噌とくるみだけを入れた。

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2024/4/5 13:31:07 登録

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