• No.5007
  • 料理・グルメ

串カツ (大阪府/大阪市)

大阪の串カツは、小ぶりに切った牛肉や季節の魚介類、野菜を個別に串に刺して衣をまぶして揚げた料理を指す。深めの容器に入った薄いソースに浸けて食べるスタイルで、揚げたてのカツにソースをたっぷり含ませていただく。

ソースは基本的に二度づけ禁止。
サクッとした衣、具材の旨み、濃厚な褐色のソースとのバランスが絶妙。季節ごと、串ごとにさまざまな旬の味が気軽に楽しめる。素材の組み合わせをおまかせできる店も。揚げたてのアツアツを楽しみたい。

串カツは、昭和初期に大阪「新世界」で生まれたと言われている。当時の新世界は下町の色が濃く残り、普通の人が気軽に行ける場所ではなく、大阪府民の誰もが串カツを食べる状況ではなかったという。だが、1996年に新世界を舞台にしたNHKの朝ドラ「ふたりっ子」がヒットし、串カツが全国に広がったと思われる。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_28_osaka.html)

牛肉や野菜、魚介類などバラエティ豊かな具材を串に刺してフライにしたもの。揚げたてをソースが入った容器に突っ込んでから食べるが、ソースは客同士で共有するため「2度づけ禁止」の鉄則があることも広く知られている。
「串カツ」の起源については諸説あるが、一説には通天閣がある大阪の“新世界”で、大正末期から昭和初期に発祥したといわれる。近隣で働く労働者たちの腹を満たすために、安価で腹が膨れ、時間をかけずに食べられるよう、薄い牛肉に厚い衣をつけて揚げる串カツが考案された。戦後になると、食糧の供給が安定しない中、食中毒の心配がない串カツを出す店が増えたようだ。2000年代、串カツを主力とした全国チェーン店が登場し、串カツを大阪名物として宣伝したこともあり、全国に串カツの名が広まった。
「安い・早い・うまい」が揃った串カツは立ち食いの店も多いが、近年では松茸などの高級食材を使ったものや、若者がデートに使えるようなおしゃれな店もある。

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串カツ

2015/2/4 16:00:03 登録 2024/5/1 14:00:53 更新

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