- No.4995
- 料理・グルメ
ふうかし (千葉県/船橋市)
あさりがどっさり入った船橋名物の味噌仕立てのあさり汁。あさりをたっぷりと使ってとったダシに、少量の味噌を加えて汁を作り、お椀には汁と共に肉厚のあさりをたっぷりと盛る。
船橋はあさりで有名な漁師町。船橋のあさりは身がふっくらとしていて美味。貝殻が薄く、白黒の模様がハッキリしていて見た目も美しいのが特徴。
昔は、地元の多くの家庭や食堂でも食べられていたという。磯の味と香りをダイナミックに楽しみながら味わいたい一品。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/fuukashi_chiba.html)
あさりを使った「ふうかし」は富津市から船橋市にかけてのベイエリアの郷土料理である。江戸時代、船橋市は賑やかな宿場町として栄え、農業や漁業も盛んにおこなわれていた。船橋浦で獲れる新鮮な魚介類は、将軍家へと献上されるほどだった。特にあさりは、豊富に獲れ、身も大きくて味も抜群。冷蔵施設がなかったため、漁師たちはあさりを蒸かしてから輸送した。その時の蒸かし汁に味噌を少量加えて(当時、味噌は高価で貴重なものだった)、漁師達の賄い料理として食べられたものが「ふうかし」の始まりといわれる。「ふうかし」は魚介類が豊富に獲れる地域だからこそ誕生した味わいである。(平成に入ってからあさりは徐々に採れなくなる。現在、県内の潮干狩り場は外国から稚貝を仕入れる事により維持している)
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2015/2/4 15:33:51 登録 2024/4/17 11:00:43 更新
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