• No.4546
  • 料理・グルメ

石花汁(せっかじる) (愛媛県/今治市)

大島の石切場で手近な石を使って昔から作られていたもので、熱く熱した石を入れ、ぶくぶくと沸き上がった様子がまるで花が咲いたように見えるのでこの名が付いたといわれている。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sekka_jiru_ehime.html)

古くは石材業が盛んだった今治市大島に伝わる郷土料理。同島の北部に位置する宮窪地区で採れる「大島石」は建築材や墓石に使われており、日本でも指折りの高級石材として知られている。今治市大島の石文化を伝える郷土料理として「石花汁」がある。大島の石切場で手近な石を使って昔からつくられていたもので、寒い冬の凍てつくような石切り場で少しでも身体を温められるように、保温を考えた職人の知恵と工夫でできた賄い食。こんにゃくは砂おろしといって石工職人には欠かせない食材だったので必ず使用していた。それ以外に10種類以上の食材が入り熱く熱した石を入れ、この石を入れた時に一気に湯気が上がりぶくぶくと沸き上がった様子がまるで花が咲いたように見えることから、また、入れた豆腐がくずれて花が咲くように見えることから「石花汁」の名が付いたといわれている。

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石花汁(せっかじる)

2014/7/9 11:38:55 登録 2024/5/7 10:34:53 更新

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