- No.4512
- 料理・グルメ
豚骨(とんこつ)料理 (鹿児島県)
鹿児島県の郷土料理のなかで最も豪快なものといえば、この豚骨が挙げられるでしょう。
日本一おいしい豚肉と評判の鹿児島黒豚の骨付き肉を大鍋にいれて、黒砂糖・焼酎・味噌などを使って長時間じっくりと煮込んだもので、とろけるように柔らかい食感と、甘味のある独特の風味を持ち、焼酎によく合うこの味は、鹿児島の代表的な郷土料理として有名です。
鹿児島黒豚の骨付き肉を大鍋で煮込んだ料理。とんこつ。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tonkotsu_kagoshima.html)
「豚骨」とは、豚の骨付きあばら肉を焼いて芋焼酎で炒りつけてこんにゃくや大根などの野菜とともに、味噌と黒砂糖で煮こんでつくる郷土料理である。薩摩武士たちが狩場や戦場などでつくった野外料理がはじまりで、かの西郷隆盛も好物であったといわれている。
鹿児島県といえば、黒豚が有名であるが、これは薩摩藩18代当主、島津家久によって琉球から鹿児島県に移入された豚がルーツである。その後、明治時代にイギリスのバークシャー種と交配させ、改良を進めた。一時、成長の早い白豚の飼育が増え、黒豚の飼育が減った時期もあったが、柔らかく、旨味が強い黒豚の振興を進めることで、現在の“かごしま黒豚”のブランドが確立された。
また、鹿児島県はその温暖な気候から麦味噌の生産も盛んである。鹿児島県の麦味噌は麹の量が多く、塩分が少なめのため、甘みが強い。
「豚骨」には、豚肉と麦味噌、黒砂糖、そして芋焼酎という、鹿児島県ならではの食材がふんだんに盛り込まれているため、今日にいたるまで鹿児島県を代表する郷土料理として親しまれている。
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2014/7/9 11:25:13 登録 2024/5/14 8:08:50 更新
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