• No.4507
  • 料理・グルメ

がね(ガネ) (鹿児島県)

短冊切りしたサツマイモの天ぷら「ガネ」。鹿児島弁でカニのことを「ガネ」といい、揚げたルックスがカニに似ていることからガネと呼ぶように。ニンジンなど他の具材を混ぜてかき揚げ風にしたものでも、サツマイモが入っていれば「ガネ」と呼ぶらしい。

ソバ粉の衣でサツマイモとゴボウの千切りを揚げたものです。野菜を太めにせん切りして衣に混ぜ合わせて揚げた形が「かに」に似ていることから、鹿児島弁の「かに=がね」と呼ばれています。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gane_kagoshima.html)

「がね」は鹿児島県の特産品として全国に知られるさつまいもを食材とした郷土料理。
全国1位のさつまいもの生産量を誇る鹿児島県。鹿児島県は、温暖な気候に恵まれているが、霧島山を除く大部分がシラス台地で非常に水捌けが良く、また台風が頻繁に襲来するころから、せっかく育てた農作物に被害が及びやすい。そうした背景から、土壌がやせていても育ちやすく、かつ地中で成長するため台風の被害も受けにくいさつまいもの栽培が鹿児島県で強く根づいてきた。
さつまいもの伝来については諸説あるが、1698年に種子島島主の種子島久基が琉球に使いを出してさつまいもを持ち帰り、その後、1705年に山川の船乗りであった前田利右衛門がさつまいもを自分の畑で栽培して近隣の人々に配ったところ評判を呼び、鹿児島県全域に広まったといわれる。収穫量が多く、貧しい者の食糧に最適であったことから“孝行芋”とも呼ばれた時代があった。同じ鹿児島県の特産品である黒豚は、餌の中にさつまいもを混ぜて育てられることで知られ、またさつまいもを原料にした芋焼酎も鹿児島県を代表する特産品であり、さつまいもは鹿児島県の食文化を支える重要な食材であるといえる。そのため、鹿児島県においては、さつまいもを使った郷土料理が多数存在する。その中の一つが「がね」である。
「がね」は、さつまいもや野菜を太めの千切りにし、衣をつけて揚げる料理。その見た目が“かに(鹿児島弁でがねという)”に似ていることからこの名がついた。砂糖を多く入れ甘めな味付けが特徴で地域により具材や衣の材料は違う。

2014/7/9 11:22:44 登録 2024/4/3 17:09:01 更新

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がね(ガネ)
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