- No.4495
- 料理・グルメ
ぬた芋(のたいも) (宮崎県)
里芋の小さなくずいもを使った料理。里芋を皮ごと、塩を加えた水にいれて火にかけゆでる。
皮をつまんで身を出し、①すりつぶす用のいもと②丸のまま用のいもに分ける。すり鉢でごまをすり、①のいもと砂糖、味噌を入れすり、②のいもを入れて混ぜる。
小さなくずいもをおいしく、食べやすく工夫した家庭料理である。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nutaimo_miyazaki.html)
宮崎県は里芋の生産量が多く、収穫量は埼玉県、千葉県と並んで常に全国上位に位置している。昔からよく食べられている里芋を使った郷土料理が「ぬた芋」である。飲食店でメニューに載っていることは少ないようだが、お通しなどで提供されることもあるようである。名前の由来は定かではないが、和えるときに、ぬたぬたするので「ぬた芋」、また、酢味噌和えとしてよく知られる「ぬた和え」は「ぬるぬるしたところが“沼田”に似ている」ということに由来するといわれており、「ぬた芋」も同様の理由が考えられる。
「ぬた芋」は和える時に里芋の角がとれて、とろみが増す。また、ゆでた里芋の一部をすりつぶして合わせることでより豊かなとろみと粘りをでる料理である。秋に収穫できる小さいサイズの『おちこ』と呼ばれる里芋が使われることが多かったようで、小さな里芋を有効に利用する先人の知恵が活かされた郷土食である。里芋は、秋から春先までの汁の実、煮しめなどに使う。里芋は、寒をさけ、日当たりの良いところに埋めて貯蔵していた。
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2014/7/8 19:48:20 登録 2024/5/11 9:26:10 更新
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