- No.4494
- 料理・グルメ
にわとりめし (宮崎県)
昔はどこの家でも鶏は飼われており、祭りや正月などの行事には、鶏をつぶして食べていた。とりめしは、行事食として作られた料理である。
鍋で地鶏を炒め、椎茸、ごぼうを加えて、しばらく炒めたら椎茸のもどし汁と砂糖を入れる。さらに醤油を加え、味がしみこむまで炒める。釜に、米と冷ました具、人参を入れ、炊き上げれば出来上がり。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tori_meshi_miyazaki.html)
「とりめし」は、季節の野菜や鶏肉を使った炊き込みご飯の農家飯として、稲刈りや畑仕事の合間に田んぼの畔や、畑仕事の鋤(すき)や鍬(くわ)をかたわらに、家族が握ってくれた「とりめし」のおむすびを、食べる姿が見られる。宮崎県をはじめとする九州地方の、鶏肉を多く食べる地域では日常的に食べられている料理の一つで大勢の人が集まる時には大釜で炊かれ、振る舞われることもある。宮崎県は生産量の指標となる、ブロイラーの飼養羽数(しようはすう)が平成30年(2018年)度全国1位であった。
また、宮崎県中部の児湯郡新富町でも、昔から「とりめし」が食べられていた。地元の味を伝えるべく、農家からなる会がその味を受け継いで、平成23年(2011年)より開催された「ご当地グルメコントテスト」で優勝し脚光を浴びることになる。別名「春日ずし」とも呼ばれるが、これは新富町の春日地区に由来する。
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2014/7/8 19:48:08 登録 2024/5/13 9:01:45 更新
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