- No.4453
- 料理・グルメ
やせうま (大分県)
太めの平麺状に手延べした小麦粉団子をゆでて、きな粉と砂糖または黒砂糖をまぶしたもの。
由来は平安時代、乳母の八瀬が若君に出したおやつを気に入られ「八瀬、甘甘(やせ、うまうま)」とおねだりされたことからという説と、米粉で馬の形のおやつが作られていたのが小麦粉になり、平麺状に細長くなったため、「やせうま」とされた2説があります。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yaseuma_oita.html)
練った小麦粉を平たくのばしてゆでたものに、きなこや砂糖をまぶして食す、昔ながらのおやつ。練った小麦粉を麦味噌ベースの汁に入れて食べる「だんご汁」と同様に、大分で親しまれている郷土料理である。生地ののばし方にはコツがあり、熟練者ほど薄く長くのばすことができるという。
「やせうま」の発祥の地は古野(大分県由布市)とされている。平安時代、信仰心の厚い乳母の八瀬(やせ)が、貴族の若君の健やかな成長のために、古野にある妙蓮寺へ参拝に向かった。その道中、お腹がすいた若君が、「八瀬(やせ)、うま(「うま」は幼児期特有の言い方で、食べ物を指す)」といい、その度に八瀬が小麦粉を薄くのばしてきなこをまぶしたものを若君に食べさせたことから、「やせうま」と呼ばれるようになったといわれている。妙蓮寺では、現在でもお盆の行事として「やせうま」がつくられている。
大分県では、古くから畑を基盤とした穀物栽培が営まれており、小麦粉を使った粉食文化が発展した。「やせうま」のほかにも、小麦粉を使った料理は県内各地に浸透している。
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2014/7/8 15:52:21 登録 2024/5/10 15:33:25 更新
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