- No.4422
- 料理・グルメ
じり焼き (大分県/豊後大野市)
クレープのような、小麦粉と塩やたまご・牛乳などを混ぜた生地を、薄くフライパンで焼き、黒砂糖を包んで食べるおやつです。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/jiriyaki_oita.html)
鶏肉の消費量が多いことで知られる大分県だが、小麦粉を使った粉食文化も暮らしに深く根づいている。大分県は台地が発達していたこともあり、米づくりに適さない土地が多かったが、長い月日をかけて各地に水路を整備。やがて、畑作による穀物栽培が盛んに営まれるようになった。収穫された小麦のほとんどは挽かれて地粉になる。地粉を使った「やせうま」などは、いまもなお幅広い世代に親しまれている。
豊後大野市に伝わる「じり焼き」も粉食文化の産物である。地粉を水で溶いたものをクレープのように薄く焼いて、細かく砕いた黒砂糖やかぼちゃのあんを巻いて食べる。手軽につくれて、万人に愛される素朴な味わいのため豊後大野市のみならず、大分県内で広く浸透している。
名前の由来については、生地が“じりい(大分の方言で、「ゆるい」という意味)”ことから来ているという説、“じりじり”と生地を焼くからという説などがある。日田市の「へこ焼き」をはじめ「ひ焼き」や「たらたら焼き」など地域によってさまざまな呼び名があるのも特徴。
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2014/7/8 15:10:23 登録 2024/5/10 9:15:34 更新
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