- No.4362
- 料理・グルメ
須古すし (佐賀県/白石町)
白石町須古地区では、お祭りやお祝いの
時に作る「箱ずし(押しずし)」です。藩政時代から500年もの間、各家庭の味として受け継がれてきました。
言い伝えによると、須古代々の領主は寮内の領民をことのほか愛護し、米の品種改良に努めてきた。これに、領民が感謝の気持ちから「すし」を作り、献上したと言われております。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/45_6_saga.html)
有明海に面している白石町は、山や平野、海、川と自然が豊富。特に白石平野は、中世から現代までの間に度重なる干拓事業によって造成された土地で、米や麦、野菜などの農業好適地帯だ。中でも米は、古くから長年品質改良に努めてきたという。伝承によれば、500年以上前、白石町須古地区の領主は、領内の農民のことをとても大切にしており、米の品質改良に尽力している。その甲斐あって、「すし米」「酒造米」として全国で名声を博すほどの評判になった。そんな領主の愛情に感謝し、領民たちは地元で取れた海の幸、山の幸を使ってすしを作り、献上したと言われている。そのすしは、「須古ずし」と呼ばれ、母から子へ、子から孫へと脈々と受け継がれている、現在もお祝い事では欠かせない逸品だ。箱ずしのスタイルが特徴的で、地元のさまざまな具材がのった素朴な味わいが楽しめる。本来はムツゴロウのかば焼きを具材に使うが、近年はムツゴロウが手に入りにくいため、エビやコノシロなどで代用することもある。
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2014/7/8 11:57:41 登録 2024/5/8 18:02:07 更新
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