- No.4326
- 料理・グルメ
岩国茶がゆ (山口県)
岩国茶がゆは、関ヶ原の戦の後、当時の岩国藩の経済情勢は苦しく、家臣団を養っていく米の節約をするために始まったと言われています。
400年近い岩国の歴史と風土と香りと味の溶け込んだ岩国茶がゆは、番茶独特の味わいが米にしみ込んで何ともいえない風味であっさりとした味が格別です。また、岩国茶がゆを食べると五臓に良いと言われています。
茶がゆは毎日の朝夕に食べるのではなく、農繁期の作業の合間に小昼や子供のおやつにしたり、ちょっと隣近所が集まっての話し合いや世間話のときでも「ちょっとおびいじゃ(お茶がわりの茶がゆ)にしょっか」といって話に一息入れるなど、とにかくしょっちゅう(いつでも)作っていました。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/43_6_yamaguchi.html)
山口県外の他地域でも郷土食として根付いている「茶がゆ」は、奈良地方が発祥と言われている。山口県では、17世紀の初頭、岩国藩主・吉川公が米の節約のために奨励し、柳井市、周防大島町はじめ県内各地に広まったとされている。お茶の成分やかゆにすることによって消化がよくなっていることから、現在では“健康食”としても食べつがれている。山口県の茶がゆは、ほうじた番茶を茶袋に入れ、鑵子と呼ばれる専用の鉄釜で煮出し、色が濃くなったところで茶袋を取り出して米を加えて炊くのが特徴。サラリとした口当たりで、冬は温かく、夏は冷やして食すことが多い。日常食として庶民に伝わった料理だが、かゆの炊き方に各家庭で秘訣があり、手が込んでいたことから「風流食」だという見方もある。また、周防大島や柳井地区ではサツマイモの栽培が盛んに行われていたことから、サツマイモを加えたほのかな甘味のある「芋がゆ」も好まれている。
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2014/7/7 18:19:55 登録 2024/5/6 13:50:57 更新
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