- No.4287
- 料理・グルメ
奈良茶飯 (奈良県)
米と炒った大豆を茶で炊いたもので、起源は、東大寺と興福寺の寺領から納められる上茶を煎じて、二番茶に塩を加えて米を炊き、一番茶に浸けて食べたと伝えられている。
東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事に茶がゆとともに献立の中に記録が残されており、僧坊では古くから食されていたが、江戸時代には庶民の間に広まり、各地に茶飯屋があったという。また、俳句の句会などでも昔から好んで食されてきた。炒った大豆の他に黒豆、カチグリなどを加えたものもある。
平城遷都1300年記念行事(2010年)に向けて「奈良のうまいもの」の郷土料理16品の一つに選ばれ、県内はもちろん観光客にも広くPRを進めていくことになっている。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nara_chameshi_nara.html)
毎年3月に東大寺でおこなわれる「お水取り」は、1200年以上の歴史があり、その練行衆(れんぎょうしゅう)の献立に茶粥と共に「ゲチャ」と呼ばれる茶飯の原点となるものが出てくる。
茶飯は奈良で発祥したが、庶民の間には広く普及しなかった。茶飯を気に入った旅人が江戸に持ち帰り、江戸の浅草寺の付近に奈良茶飯の店が多くでき、「奈良茶」の目印を出して客を呼んだ。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場したことで一層有名になった。茶飯は米と大豆のバランスのとれた栄養食であり、腹持ちも良かったため、全国各地で広く知られるようになった。明治以降に、再び奈良で広まりはじめたという。
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2014/7/7 16:32:08 登録 2024/5/1 17:19:33 更新
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