• No.4230
  • 料理・グルメ

笹寿司(謙信寿司) (長野県/飯山市)

戦国時代から伝わる押しずしで、かつて信越国境の富倉地区の人々が川中島と春日山を往復する上杉謙信に送ったといわれています。謙信は戦時にこれを携帯し保存食としていて、別名を謙信寿司とも呼ばれています。笹の上に酢飯をおき、ゼンマイ、しいたけ、鬼グルミ、大根味噌漬けの油炒め等季節の具をのせた素朴な寿しです。当地方では、お祝い事がある時笹寿しを作ってもてなしています。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sasa_zushi_nagano.html)

「笹ずし」は、笹の上に酢飯を敷いてその上に具材をのせたもので、飯山市及び新潟県上越地域に伝わる郷土料理。笹ずしの歴史は古く、天文22年(1553年)から12年にわたって争われた川中島の合戦では、信州と越後の国境にある富倉峠が重要な軍用路となった。その折、上杉謙信の軍勢にふるまわれたのが始まりだともいわれており、他にもいくつかの説がある。また、笹の葉は殺菌、防腐効果があり、上杉謙信は戦のときに保存食として笹ずしを携帯していたといわれている。その歴史背景から、飯山市では笹ずしを「謙信寿司」ともいう。酢飯の上には、ぜんまい、たけのこ、しいたけ、くるみなど山の幸を中心にあしらわれ、錦糸卵や紅生姜で彩りを添える。具材は、各地域や家庭によって工夫されている。酢飯にもち米を混ぜる家庭もあれば、具材にひじきや味噌漬けをのせたりもする。以前は、祝い事や祭りなどがあると各家庭でつくっていた。そんなハレの日の食として素朴なごちそうでもあった笹ずしは、飯山市で古くから親しまれて来た郷土料理として、平成19年に長野県選択無形民俗文化財に指定された。
※富倉地域の村人が上杉謙信の一行に、器の代わりに笹を使用し、ごはんに山菜などをのせて出したことが始まりという説もある。

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笹寿司(謙信寿司)

2014/7/7 16:02:17 登録 2024/4/19 14:07:14 更新

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