• No.4224
  • 料理・グルメ

すこ (福井県/奥越地方)

奥越地方では、すこが報恩講や祭りに欠かせない料理となっています。
サトイモの中でもズイキが赤く染まる品種の「八つ頭」の茎をすこに利用します。
赤ズイキの皮をむき、3㎝くらいに切り、塩をふり軽くもみます。鍋を熱してズイキを入れて、から炒りし、しんなりしたら、熱いうちに大鉢に砂糖と酢を合わせておいた甘酢の中に入れ、ふたをして、冷めるまでそのままにしておき出来上がりです。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/suko_fukui.html)

開祖・親鸞の祥月命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)の前後、秋から新年にかけておこなわれる浄土真宗各派の年中最大行事を報恩講といい、福井県では「ほんこさん」や「おこ(う)さま」と呼ばれる。「すこ」はその報恩講に集まった人々に振る舞う精進料理の一つである。材料である赤ずいき(漢字で書くと赤芋茎)とは、里芋の一種である八つ頭の茎で、酢漬けにすることで赤色がさらにあざやかとなる。この酢を加えると赤くなる特性はアントシアニンによるもので、昔から「古い血を流す」といわれて食べられたほか、干して長期の備蓄に耐える保存食とされてきた。食感はシャキシャキとしており、甘酸っぱさが食欲を増す。福井県ではもっともポピュラーな料理の一つである。特に九頭竜川の恩恵を受ける大野市では、里芋をはじめ色々な野菜が栽培されており、赤ずいきも名産として名高い。

2014/7/7 15:59:01 登録 2024/4/23 14:53:38 更新

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すこ

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